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『上級へのとびら』:第二課文法

 

2 〜など

(読み物:p. 28, l. 7)「失礼します」「見せてね」と「見せていただけませんか」など

(読み物:p. 30, l. 43)「〜から」「〜し」などで文を終わらせる言い方が多く見られます。

 

【意味】名詞1や名詞2など:N1, N2 and others

【作り方】名詞1や名詞2など(+助詞)

名詞1や名詞2など食べます

(    )など分かります。

など行きます。

など話します。

などあります

などいます。

など好きです。

などよくないです。

など勉強します。

など書きます。

【注意】

・助詞「や」と一緒に使われることが多い。(「とか」は話し言葉的)

<名詞1名詞2など

日本の食べ物の中では、牛丼(どん)お好み焼やきなどが好きです。(や〜など)

(くだけた話し方)日本の食べ物の中では、牛丼とかお好み焼きなんかが好きです。(とか〜なんか)

 

【例】

1)あなたがベロイト大学のキャンパスで好きな所

2)あなたが知っている敬語表現

3)あなたが日本語について複雑だと思うこと

4)あなたがこの週末に連絡したい人

5)あなたが大切にしている物

 

 

4 Nにとって

(読み物)スピーチレベルの使い分けは、日本語を勉強している人にとって最も難しいことの一つだ。

 

【意味】for; to

【作り方】名詞+にとって

【注意】

「〜にとって」の後は、評価(ひょうか = evaluation)、価値(かち= value)などの意味の文が続くことが多い。

大切(教科書の例文#1、3、4)、忘れられない(#2)

 

【例】

1)あなたにとって、一番大切な人/物/思い出

2)あなたにとって、「これがないと困る」と思うもの

3)あなたにとって、するのが簡単なこと

4)日本語が母国語でない人にとって、日本の難しい点

5)子供にとって必要な活動(かつどう)

 

 

3)文法#5:Nの代わりに

(読み物:p. 28, l. 19)「あの人」の代わりに「あの方」や「あいつ」と言うこともできます。

 

【意味】in place of; instead of; to make up for

【作り方】名詞+の代わりに

【例】

1)さとうはカロリーが高いから、

2)複雑な表現は意味が分かりにくいから、

3)小さい子供は、文字での説明が分からない可能性があるから、

4)この辺は、携帯の電波(ぱ)が入りにくいから、

5)この大学では、卒業論文を書かなくてもいいが、

 

 

4)文法#6:〜ために(目的)

(読み物:p. 28, l. 21)自然な話し方で話せるようになるためには、多くの日本人と〜

(読み物:p. 31, l. 71)日本語が上手になるためには、書く時にどんなスタイルを〜

 

【意味】in order to (purpose of one's action)

【作り方】

*「ため」=名詞

1)動詞 plain, non-past+ために+動詞/な形容詞:

やせるため運動する(動詞)

やせるため必要(ひつよう)だ(な形容詞)

2)動詞 plain, non-past+ため+の+名詞

やせるため運動(名詞)

 

【例】

【動詞 plain, non-past】ために+動詞

1)私は(    )ために、今年の夏はCLSで日本語を勉強することにした

2)私は(     )ためにアルバイトをしている。

3)健康のために、するようにしていること/しないようにしていること

4)平和のためにするべきではないこと

5)日本に旅行するために必要なもの

 

【動詞 plain, non-past】+の+名詞

1)日本の高校生は、大学に(         )勉強をしなければならない。

2)ダイエットをしています。やせるための食事は、例えば

3)コモンズは、(         )ための建物です。

寝室(しんしつ)、居間(いま)、食堂(しょくどう)、書斎(しょさい)、押(お)し入れ

 

 

 

文法#7:「〜ため(に)」(理由・原因)

漢字の読み方は一つだけではないため、漢字が苦手だと言う学習者もいます。

 

【意味】because (of); due to

【作り方】

動詞(plain, past 変えたため(に)
動詞(plain, stative)

慣れているため(に)
ある、いる、分かる、可能形

い形容詞(plain) きびしいため(に)
な形容詞+な 簡単ため(に)
名詞+の 竜巻ため(に)

【注意】

1)「〜ため(に)」を「〜ので」「〜から」に置き換えることができる。

勉強が忙しいため、テレビを見る時間はない。

勉強が忙しいから、テレビを見る時間はない。

勉強が忙しいので、テレビを見る時間はない。

2)「〜ため(に)」は、フォーマルな表現(書き言葉またはフォーマルな話し言葉で使う)

(X)このケーキはおいしいため、食べるよ。

3)「ために」の後には、リクエストの表現は来ない。

(X)このケーキはおいしいため、食べてね。

 

【例】

1)(        )フライトがキャンセルされた。

他にフライトがキャンセルされる理由は?

2)景気が悪くなったため、(            )人も多い。

ー 景気が悪くなったために起こる可能性があること

3)漢字を毎日練習するようにしているため、読める漢字が増えて来た。

ー するようにしているため、できるようになって来たこと

4)第二次世界大戦があったために、

5)夕べ急に友達に来られたため、

 

【動詞+ため(に):理由と目的】

1)

a. 日本語を勉強するため(に)、日本へ行く/行った。

= 日本語を勉強しに(勉強することが目的で)、日本へ行く/行った。

b. 日本語を勉強したため(に)、日本へ行った。

= 勉強したから、日本へ行った。

ー 日本語を勉強する/したのはどこ?

2)

a. ジェイソンは、日本語がしゃべれるために日本に行った。(可能形)

b. ジェイソンは、日本語がしゃべれるようになるために日本に行った。(動詞non-past)

c. ジェイソンは、日本語がしゃべれるようになったために日本に行った。(動詞past)

 

8 AかBか

(読み物)話し方で、どちらが男性か女性かすぐに分かることがあります。

 

【意味】either A or B; whether A or B

【作り方】yes-no embedded question

【男性ですか/女性ですか】分かる → 【男性か女性か】分かる

type 1: 「〜かどうか」ー Xかどうか(男性かどうか/変えるかどうか/都合が悪いかどうか/丁寧かどうか/恋人かどうか)

type 2: alternative

二つの違うもの:XかYか

(動詞)電話で連絡するメールを送る

(い形容詞)都合が悪いいい

(な形容詞)丁寧カジュアル

(名詞)恋人友達

【注意】

助詞【が/へ/に/で/と】が続く時には、alternative「AかBか」のBの後の「か」がなくなることが多い。

【AかB】が食べたいんです。

和食か中華料理が食べたいんです。→ 和食か中華料理食べたいんです。

【AかB】へ行くつもりです。

【AかB】に帰ります。

【AかB】で勉強します。

【AかB】といっしょに行きます。

 

【例】

1) ← この飲み物は、カロリーが高いでしょうか。

2)私が田中さんをパーティに誘ったら、彼は断るでしょうか。

3)ゆみさんは、明日都合がいいでしょうか。

4) ← この漢字は、簡単でしょうか。

5)  この人は、男性でしょうか。

6)この課(=第二課)は、やさしいでしょうか。

 

 

11 動詞+ようになる

(読み物)〜が使えるようになると、会話が上手に聞こえます。

 

【意味】come to (be able to) action

【作り方】動詞 plain non-past +ようになる

【活用】conjugate「ようになる」part, not the verb before 「ようになる」

(affirmative) 比べる:比べるようになる

(negative) 比べない(い形容詞conjugation)+くなる=比べなくなる(X 比べないようになる)

 

non-past affirmative 比べるようになる
past affirmative 比べるようになった
non-past negative 比べなくなる
past negative 比べなくなった

【参考】become ...

い形容詞 ーく+なる 美しくなる
な形容詞/名詞 ーに+なる 簡単になる/二十歳になる
動詞 ーようになる 話せるようになる

【注意】

変化を表す動詞と一緒には使えない。

「太る」:細かった体が大きくなる=変化

(X)太るようになりました。→ (○)太りました。

「増える」:少なかったものが多くなる=変化

(X)増えるようになりました。→ (○)増えました。

 

感情を表す動詞と一緒には使わない。

(X)怒るようになりました。→ (○)怒りました。

(X)泣くようになりました。→ (○)泣きました。

 

【例】

1)この夏、ベロイトに来てからするようになったこと/しなくなったこと

2)コンピューターがなかった時にはできなかったけど、コンピューターを使い始めてからできるようになったこと。

3)以前は来なかったけど、最近勇太さんの部屋によく友達が来るようになりました。なぜ?

4)ブラウンさんは、以前はよくお酒を飲んだけど、今は全然飲まなくなりました。なぜ?

 

 

15)その他

(読み物)その他に、どのスタイルを選ぶかだけでなく、言葉の選び方も大切です。

 

【意味】

その他(に):besides; in addition (to that)

その他の+名詞:other

【作り方】

その他(に)+文:田中さんは英語が上手に話せて、その他にヘブライ語や韓国語もしゃべれる

その他の+名詞:田中さんが話せるその他の言語は、ヘブライ語や韓国語などです。

「〜の他に/〜の他の」もよく使う

【例】

1)敬語というのは、尊敬語だけのことですか。

2)スピーチレベルの違いがあらわれるのは、文末の部分だけですか。

3)日本語を勉強する時に知っておかなければならないのは、話し言葉についての決まりや習慣だけですか。

4)「すみません」の他の謝る時の表現には、どのようなものがありますか。

5)「ちょっと都合が悪いんです」の他の断る表現には、どのようなものがありますか。

 

 

16 Aではなく(て)B

(読み物)「おもしろい」ではなくて「大変興味深い」と書いた方がいいのです。

 

【意味】not A, but B

【作り方】

名詞1+じゃなくて+名詞2

名詞句1じゃなくて、名詞句2(〜こと/〜時)

*書き言葉:〜ではなくて〜

 

【例】

1)日本人は一般的に、家族と話す時は(            )くだけた話し方をすることが多い。

2)ゆみさんは私の(             )友達だ。

3)ここは山の中で電波(は)がとどかないから、(             )家にある電話を使おうと思う。

4)これは(         )、小学生が書いた簡単な作文だ。

5)子供に何か説明する時には、(          )絵を使った方が分かりやすいだろう。

6)日本の地理について勉強したのはこの課ではなくて、

7)私が変えたいと思っているのは、ヘアースタイルじゃなくて、

8)私が苦手なのは、人と話すことじゃなくて、

9)『桃太郎』という昔話でおばあさんが桃太郎にきびだんごを作ってあげたのは、桃太郎が生まれた時ではなくて、

 


last updated: September, 2010